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執筆者の写真コウスケ

子どもにイライラしてしまうのはなぜ?課題の分離を使って自分が変われば万事解決

更新日:2023年3月26日



片づけなさい!と言っても片づけない。

早くご飯を食べなさいと言っても遊びながら食べる。

ズボンが後前!

髪の毛ぐちゃぐちゃ!

お弁当箱出してって言ったのに!


子育てとは、常にイライラと隣り合わせということ。

特に子どもが幼いときなどは、

子どもが悪いんじゃないってわかってはいるけど、

どうしてもイラッとしてしまうのは人間として未熟だからなのでしょうか。


しっかりと課題の分離ができるようになると

子どもに対してそこまでイライラしなくなりました。

今回はこの「課題の分離」について解説していきたいと思います。



子どもにイライラしない?課題の分離とは



『課題の分離』をご存知でしょうか?

心理学者のアドラーが提唱したもので、僕は非常に気に入っています。


アドラー心理学について詳しく知りたい方は

ベストセラーとなった「嫌われる勇気」が

読みやすいのでおすすめです。


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『課題の分離』端的に言うと

「私とあなたは違う」

ということです。

もう少し詳しく3つのポイントから説明します。



私の課題、あなたの課題


僕は以前広告代理店で働いていたことがあったのですが、

キャンペーン企画のブレストの最中、

とてもユニークなアイディアを思いつきました。

でも、あまりに奇抜だったのでみんなにどう思われるか不安でした


このアイディアを発表するかしないかは僕自身の課題です。

そしてそのアイディアを聞いた時どう思うかは

上司や他の同僚の課題です。

どう思うかは僕はコントロールできません


自分でコントロールできることが自分の課題であり、

自分ではコントロールできないことは相手の課題なのです


ちなみに、僕はアイディアを発表しました。

男性用パンツをキャンペーンの目玉にしようというアイディアだったのですが、

「パンツ(笑)ありえないでしょ!」

とみんなに爆笑されて少し恥ずかしい思いをしました。


でも勇気を出して発表できたことで

その他のアイディアも次々提案することができました。

どう思われるかを気にしてもじもじしているよりは

ずっとスッキリしました。



人は思い通りにはならない


のび太!宿題しなさい!

というたま子ママのセリフは誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

こののび太とママの関係から見ていきます。


「宿題しなかったらおやつ抜きですよ」

「宿題終わるまで遊びに行ってはいけません!」


ママもあの手この手で宿題をやらせようとします。

宿題をして欲しいと思うのはママの課題です。

でも実際に宿題をするかどうかはのび太の課題です。


ママはなぜのび太に宿題をして欲しいのでしょうか?

勉強をしっかりすることで将来いい仕事をして欲しいから?

0点ばかりじゃなく点数が上がることで自己肯定感を高めたいから?

優秀な息子を持つ母としてご近所さんに見られたいから?


・自問自答をする
・のび太と将来について話をする
・自分の気持ちをのび太に伝える

ママができるのはここまでです。

ママが望んでいるのはのび太が勉強をすることなので、

ママが代わりに宿題をしても意味はないのです。


ママの気持ちも知らないで、

のび太はいつもドラえもんと冒険ばかりしています。



自分が変われば世界は変わる


人を動かすのにはものすごくエネルギーが必要です。

のび太に勉強をさせるのはものすごく大変です。


「のび太―!野球しようぜ!」

とジャイアンがやってくるし、

家の中には漫画が置いてあるし、

突然タイムマシンから誰かがやってくるし、

これらの諸問題を全てブロックしながら

のび太のお尻を叩いて机に向かわせ

なおかつ勉強をやらせるのはものすごく大変そうです。


カーネギーの名著に『人を動かす』というものがありますが、

人を動かす3原則

人を説得する12原則

人を変える9原則

など、

どれもこれも気遣いと努力と勉強が必要で

なかなか大変です。


それならばいっそ、自分が動いちゃった方が楽じゃないでしょうか?


たま子ママの事例で言えば、

のび太に机に向かう勉強を求めるのではなく、

ドラえもんたちとの冒険の中で

経験を積んで学ぶことを認めてしまえばとても楽になります。

実際、大長編ドラえもんなどを見ると、

のび太はとても大切な学びをたくさん得ています。

僕は学校でお勉強するよりもそちらの方がよほど重要で貴重だと思うんですけどね。

我が家でも、経験を重視した教育方針で育児を行なっています。


自分が「認める」というアクションをするだけで

のび太への見方も大きく変わりますし、

のび太に勉強をさせるというストレスからも解放されます。


自分が変わる方がずっと簡単な上に

ストレスから解放されてずっと幸せな気持ちになれます



課題の分離による3つの効果



今回は子どもとの関係について

どのように課題の分離を使うかという視点で書いていきますが、

課題の分離は夫婦関係でも超有効です。

興味がある方はこちらの記事をご覧ください。




課題の分離を使うとどんないいことがあるのか、

以下の3つを見てみましょう。



効果1:無駄にイライラしなくなる


勉強をするかどうかはのび太の課題であって

私の課題ではない。

無理やり勉強をさせるのは大変。

のび太はドラえもんと貴重な経験をたくさんして学びを得ている

のび太を見守ろう。


そう考えただけで

「のび太―!勉強しなさい!」

と怒鳴らなくてもよく、

さらにテストで0点を取ってもイライラしなくなります。



効果2:問題がより明確になる


なぜ自分は相手にそれを望んでいるのか、

なぜそんなにイライラしてしまうのか、

自問自答することでイライラの原因が見えてきます


ママが望んでいることの本質は

のび太の安定した将来なのか

それとも言うことを聞かせて支配したいだけなのか。


のび太の安定した将来であればそれはのび太の課題なので手放せます。

支配したい場合は自分の課題なので、

なぜそう思うのか掘り下げると

問題の本質が明確になります。



効果3:子ども離れを加速


子ども離れができない親の子どもが

マザコンやファザコンになりがちです。

いつまでも手元に子どもを置きたがるので

子どもの自立を認めないためです。


こういった親は子どもを自分の一部であると考えています。

特に母親は、自分で産んだからこそ自分の分身とも思えるのでしょう。


課題の分離ができてくると、

これは自分の課題だけど

これは子どもの課題であり、

自分ではどうしようもない

ということがしっかりセパレートできてきます。


このセパレートができると

子どもを別な人格として認め、

人対人の付き合い方ができるようになります


課題の分離は子離れ、

つまりは親として成長するために役立つ考え方なのです。



子どもにとっての良い効果



課題の分離を使うことは親自身のためになることはもちろん、

子どもにとっても良い影響があります。


自己肯定感が育つ


多くの心理学者が提唱しているように、

自己肯定感は親子関係に強く影響されます

親の自己肯定感が低いと子どもも自己肯定感が低くなる傾向にあります。


勉強しなさい

片付けしなさい

など、強い命令口調で子どもに接することで

子どもは自信をなくし、

自己肯定感を失い誰かの意見に従うばかりになってしまいます。


課題の分離を行うことで、

子どもの課題は自分でクリアすること

悩んで考えて自分で決断することが身に付きます


こうすることで自己肯定感が身に付き、

積極性と自己主張ができる子どもに育ちます。



後悔をしない人生を送れる


自分で考えて行動をする

これとても重要なことだと僕は思います。


親が何でもかんでも決めてしまうと

親に従えばいいという思考になり、

自分で考えることをしなくなってしまいます。

だって、親の言う通りにしていたら怒られないんですもの。


でも人生では自分で決断しないと不幸になることたくさんあります。

例えば就職。

他にも転職や結婚などもそうですね。

大人になると自分で決めないといけないことがたくさん出てきます。


親の言うことを聞いて大人になった人は

大人になっても親に意見を求めるようになります。

そして失敗したら親のせいです。


なんでも人のせいにする人生なんてナンセンス。

そんな子に育ってしまって満足なのでしょうか。


自分考えて悩んで決断すれば、

どんな結果になったって人のせいにはしませんし

後悔もしません。

失敗だって次のための糧になります。


後悔しない人生、とても重要です



まとめ


課題の分離ができるようになると子育てでイライラしなくなります。

なぜなら、自分の問題と子どもの問題とを分離して考えることができるから。

子どもは自分の思い通りに動かないことを知り、

子どもではなく自分を変えることで世界はストレスフリーになります


【課題の分離の効果】

効果1:無駄にイライラしなくなる
効果2:問題がより明確になる
効果3:子ども離れを加速
効果4:子どもの自己肯定感が育つ
効果5:子どもが後悔をしない人生を送れる

以上の効果を確認して、

ぜひ課題の分離試してみてください。

きっとこれまでよりも優しい親になれることでしょう。

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