僕のマイホーム顛末記《前編》
更新日:2023年10月12日
マイホームの購入。それは家族の夢の1つの形ではないでしょうか。そしてマイホームを考え始めるきっかけやタイミングも家族それぞれ。
我が家にもついにそんなタイミングがやってきたのですが、想像もしなかったユニークな展開が訪れましたのでコラムにしてみました。
購入する流れについても書いているので、マイホームを検討している方の参考になれば幸いです。
賃貸から中古物件へ
我が家は元々二拠点生活でしたが、ここ数年は仕事の関係もあってか、都会の賃貸マンションの方に長く住んでいる傾向があります。ちなみに田舎の家は古い一軒家で持ち家です。今回は都会の賃貸マンションを舞台に話が進みます。
そろそろ引越しをしたかった
そろそろ引越しかなというフラグは少し前からありました。既に5年半も住んでおり(自己最長)、子どもたちも成長してきたことからちょっと手狭感があったんですよね。もう少し広い家に住みたいと思い、夫婦揃って暇な時はネットで賃貸物件を探していました。
しかし、探せど探せどピンとくる物件は見つからず。いくつか内見には行ったものの、写真で見たよりもイマイチだったり、条件が合わなかったり。探し始めて半年が経とうしていることもあって、諦めかけていた時でした。
内覧はタイミング
ある日、ちょっといいなと思った賃貸の一軒家が目に止まりました。日曜日の夕方になろうというところで、今日たまたま家族が揃っているし、内覧できるか聞いてみようと不動産屋に電話。不動産屋さんは営業中だったものの、管理会社が日曜日にやっていなくて鍵を借りられないということで断念。
内覧はタイミングだなとスゴスゴと家に帰ることになりました。
意識をちょっとずらしてみただけ
内覧できなかったこともあり、物件熱が冷めやらない我々夫婦は帰宅したのちもなんとなくスマホでぽちぽち不動産情報を漁る。
ふと妻からLINEが。
賃貸では全然気になる物件がなかったから中古物件見ていたらこんなのあったよ、と。
送られてきたURLを開くと、賃貸で見ていたものよりも格段に良い。僕もちょうど中古物件に広げて探していたところなのでした。そこで、2、3返信がてら送ってみたら、そのうちの1軒の物件がヒットしたようで、「これいい」という話になりました。
賃貸から中古へとちょっと意識をずらしてみただけで世界はこんなにも変わるのものだと感じました。
猛スピードで進んでいく手続き
この物件まずは見たい!ということで早速動いてみたら、なんだか物凄いスピードで事態が動いていきました。
不動産屋さんを選ぶ
物件を見つけたのが日曜日の21時。そこから迷惑かなとは思いつつも友人の不動産屋に「これ仲介可能?」とメッセージしてみる。翌日まで待てなかったんです。
それに、仲介手数料ってかなりの金額になります。やっぱり初めましてのあまり知らない業者に高額なお金を払うよりも、知人友人に払えた方が気持ちいいだろうなと思ったのでした。
その日は返事はなかったものの、翌朝に「可能です!」と力強い返信が。早速、内覧したいので手配お願いしますと依頼しました。
物件の内覧トラブル
僕は仕事終わりのタイミングが都合良かったので、その時間帯で内覧をお願いしていたもののなぜか管理業者は「夕方はダメ!の一点ばりで鍵を貸してくれなかった」と報告が。中を見るだけなら別に他の業者でも良いかと思い、物件の問い合わせ先にあった不動産会社に連絡してみると、夕方でも内覧があっさりとOK。
しかし、友人の不動産屋にその話をすると「残念です・・・」というので、え?なんで?と思い話を聞いていくと、
「実は不動産業界の暗黙のルールで、内覧したお客さんが案内した業者以外で契約することはできないんです」
と言う。知らねーよ、そんな業界ルール!!
しかし、これはいかんと思い、慌てて適当な理由をつけてお断りの連絡をいれ、改めて友人に内覧予約をお願いしました。
「もう、昼間でもいいです。僕行かないけど、妻と子どもたちが見に行きます」
と伝えました。と言うのも、ネットに情報が上がって即問い合わせなどが複数きているようで、次の週末まで内覧を待っているようじゃ遅いと思ったからでした。
最終的に家の雰囲気などの決定はこだわりの強い妻がするんだから、妻が見ていればそれでいいか、と考えていたのもあります。妻がいいならそれでいい、と。しかし、思えばこれが最初の判断ミスだったのかもしれません。
ここまで、物件を見つけてから2日。
外国人との契約競争
「実はもう申し込みが入っているらしい」と不動産屋から連絡が入ったのは内覧した翌日。え?はやっ!やっぱり早めに妻だけでも見てもらっておいて良かったと感じたのでした。
現時点で妻も子どもたちも「ここに住みたい!」と大絶賛。僕も写真を見る限りとても素敵な物件なので、「申し込みします」と即返答しました。
ここまで、物件を見つけてからまだ2日。
ろうきんは保証金が高い!
物件を見つけてから3日目に申込書に記載をし、その場で金融機関の申請書も渡されました。その日のうちに記入を終え、翌日朝には不動産屋へ手渡し。不動産屋は朝イチでろうきんへ書類を持ち込む。しかし、ろうきんは会員にとってはとても良い金融機関なのだけれど、非会員(非組合員)は保証料として120万弱が必要であり、これがかなりの負担。
不動産屋さんと話し合って、「今住宅ローン欲しがっている金融機関あるんで、そっちにしましょう」と金融機関をチェンジ。翌日に不動産屋さんの事務所に行って必要事項を書き込み押印。週末に入ってしまうので、週明けに書類を持ち込むと言うことで今週はおしまい。
ここまで、物件を見つけてから5日。
いざ!契約
勤務条件やその人の金融状況などを確認して融資の仮の可否が決まる仮審査というものがあります。不動産屋曰く、
「本審査は担保となる物件の条件が審査されるので、仮審査が通れば99%審査通ります」
とのこと。
仮審査は10日〜2週間ほどみてくださいねとの話でした。
仮審査申込まで、物件を見つけてから8日。
仮審査でGO
我々よりも先に審査を進めていた外国人(国籍は不明)ですが、外国人の審査には非常に時間がかかるらしく、気にしなくても大丈夫と言われました。契約書の翻訳なども必要であり、約1ヶ月はかかるとのこと。
仮審査入りました、という報告は売主にも報告がされたようです。売主は時間がかかる外国人よりも日本人の方が信用ができると踏んだのか、こちらに売る気満々だという話も聞きました。
仮審査は最短でも1週間程度と聞いていましたが、なんと、月曜日に出して木曜日には結果が出るというスピード決着。え?まだ3日だよ?それでいいの?欲しがりすぎじゃない?
仮審査の結果はもちろんOK。約5000万円出ました。
ここまで、物件を見つけてから11日。
重要事項説明&契約
「契約の日取り、どうします?」
と審査OKの報告とともに不動産屋から打診されました。僕はこの後しばらく仕事が立て込んでおり、
「最短なら明日。そうじゃなければ10日後以降かな」
と答えると、
「わかりました、書類を用意したりする時間が必要なので10日以降で先方に打診してみます」
と。時間の調整などあったものの、とんとん拍子に契約の日取りが決まる。
当初、1時間半程度という話だった重要事項説明&契約でしたが、なんだかんだ2時間半。膨大な資料とそれをいちいち読み上げて聞かなければいけない苦行。
説明後に「何か不明点は?」と質問を受け付けてくれるのですが、聞いてすぐの段階では特に何も出るわけもなく、妻ともいいよねと言いながら判をついていきました。
全ての書類に判子を押して、預かり金100万円をお渡しして契約は終了。
ここまで、物件を見つけてから20日。3週間程度での契約完了でした。
妻の違和感
外に出てから妻が何か神妙な面持ちをして、
「あれで良かったのかな?」と言い出しました。彼女は何か引っかかっていることがあるようでモヤモヤすると言い出しました。
ええ?この場に及んでなんだよ、とイラッとする気持ちを抑え、
「モヤモヤの要因をもっと具体的に」
とお願いしました。ぼやっとした情報では何も手を打ちようがありません。
妻のこのモヤモヤから、我が家のマイホーム計画は大きく揺れ動くことになるのでした。
続きは後編で・・・!
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