夫婦のコミュニケーションを改善する最適ツールは『本』でした
更新日:2023年5月18日
まず、告白します。
僕ら夫婦は絶望的に趣味が合いません。
なんで結婚したの?
と自分でも思うレベルで合わない。
わかりやすいところで言えば音楽です。
妻はR&Bやボサノバなど
ちょっとノレる系の落ち着いた音楽が好き。
若い頃クラブ通いしていたからか、
ダンスミュージックも好き。
一方で僕は色々聞きますが、
やっぱりロックが好き。
激しめの音楽もよく聞きます。
けど、妻には「うるさい!」と一喝されるため
イヤホンが欠かせません。
僕は野球もサッカーもスポーツ全般好きですが
妻は全く興味がない。
趣味が合わない夫婦なんて
普段の会話は事務事項の伝達と
子どものことくらいしかありませんでした。
そんな夫婦に何気ない会話が戻ったのは
お互いに本を読み始めてからでした。
本は色々な意味で
夫婦のコミュニケーションを改善する最適ツールです。
夫婦間のコミュニケーションがかつてない危機に陥っています
近年、夫婦のコミュニケーションが
退化していると言われています。
ある意味進化なのかもしれませんが、
直接会話しない、できないというのはもはや退化ではないかと。
その理由は以下の2つです。
仕事が忙しすぎること
今の夫婦は僕らの親世代と異なり
共働きがスタンダードです。
お互いお勤めをしていて
それぞれに忙しい。
同じ社内だとしても夫婦は
基本的に部署を別にされたりしますから
仕事の繁忙期も別になったりします。
僕ら夫婦もお互い仕事が忙しいと
自分のことだけで精一杯になって
パートナーのことを疎かにしがちです。
母親だと特に旦那よりも子どもが優先ってなりますからね。
こうした仕事の忙しさがすれ違いを生み
夫婦のコミュニケーションを最低限のものにしてしまいます。
スマホが手放せない
今はビジネスもプライベートも
スマホが手放せませんよね。
スマホ中毒という言葉もあるくらいです。
夫婦の会話もLINEだけ
なんて話も聞きます。
僕も心当たりがありますが
口を開けば喧嘩ばかりしてしまう
関係性になってしまった時は
確かにLINEは便利です。
顔を見なくても必要事項伝えられますからね。
余計なことは言わなくても済みますし
言われてもスルーができます。
便利なんですが、
平常時もそれだけになってしまうと
やっぱりコミュニケーション不足から
誤解や齟齬(そご)が生まれてしまいます。
夫婦のコミュニケーション改善に本が効果的な理由とは?
なぜ本が夫婦のコミュニケーションを改善する
最適ツールなのでしょうか。
夫婦が本を読むことでコミュニケーションの質が向上する
夫婦共に本を読むことで
コミュニケーションの質が向上するのは、
お互いに共通の話題や知識が増えるためです。
例えば、一緒に読んだ小説や
ビジネス書の内容について話し合うことで、
お互いの考え方や感性を理解し、
新しい視点を得ることができます。
本を読むことで夫婦関係においても
新しい知識やアイデアが生まれ、
夫婦生活に直接的に役立つこともあります。
読書は一人で完結させることも可能
忙しくて夫婦の時間が取れなくても
通勤電車の中や入浴中、
寝る前など
一人の時間を作ることは
それほど難しくないはずです。
読書は一人の時間、
それも数分でも隙間時間があればできちゃいます。
こうした隙間時間の積み重ねで読んだ本の情報を
顔を合わせた時に披露することができるのです。
読んだら言いたくなっちゃうメカニズム
映画とかドラマとか
見て感動したものって人に言いたくなりませんか?
今はSNSに投稿することでも伝えることはできますが
自分の気持ちを文章に起こすのは
結構テクニックが必要です。
それよりも言葉で表現した方が
気持ちを伝えられるし
楽だと思いませんか?
それも身近な人に感動を共有できる方が
満足度が高くなります。
本も同様です。
読んで感動したこと、
共感したこと
発見したことは
すぐに誰かに伝えたくなります。
本を読んだら
一番身近な誰かに伝えたくなる。
つまり、夫婦のコミュニケーションになるということです。
本を活用することで夫婦間のコミュニケーションにどのような変化が起こるのか?
本を読むことで
夫婦のコミュニケーションにどのような変化をもたらすのか
実用的な使い方を紹介します。
何もなくても夫婦の話題は増える
これはすでに何度か記述していますが
特別な用事がなくとも
夫婦の話題に困らなくなります。
話題に困ったら
「そういえばこないだ読んだ本にさ」
と話題を作り出すことが可能です。
片方が全く興味がないと
「ふーん」
と流されて終わってしまうのですが、
夫婦揃って読書をし
かつ夫婦生活に有益な情報を
本から得てそれをシェアするとなると
無関心ではいられません。
夫婦の会話が増えるという
最高の結果が得られるのが読書なのです。
本の言葉を借りることができる
このメカニズムは今後研究課題にしていきたいのですが、
妻(または夫)の言葉は
例え正論であっても受け入れ難い
というのはなんなんでしょうね。
妻(または夫)の言うことは聞きたくないんですよ。
むかつくんですよね。
もはや正論ですらも。
これが感情論か、と思います(笑)
というわけで、
妻(または夫)の言葉はカッとなると
受け入れ難いという課題があるわけですが、
それが第三者の言葉だと
全く同じことを言っているにも関わらず
なぜか受け入れることができちゃうんですよね。
本当に不思議です。
僕が言ってもなぜか喧嘩になるのに
「〇〇という本にはこういうふうに書いてあったよ」
と伝えると妻が素直に言うことを聞く不思議。
本の言葉を借りて伝えるだけで
夫婦円満になります。
ケンカも代理戦争化するため傷つかない
夫婦喧嘩こそ感情論のぶつけ合いになりがちですが
もしちょっとだけ冷静になれるのであれば
読んだ本を引き合いに出してみましょう。
「◯◯大学の先生が著書でこんなことを言っていた」
「この前見た本にはこんなふうに書いてあった」
ポイントはここに自分の意見を付け加えないことです。
この後に
「だからお前もこうしろよ」
とか
「これやった方がいいよ」
とか命令文を加えると一気に台無しです。
結局は夫自身の言葉になってしまいますから。
付け加えるのであれば
「この考えに共感したんだよね」
「いいアイディアだなと思ったよ」
など感想を加えるだけでOK。
この話を聞いてどう思うか
行動に移すかどうかは妻次第というわけです。
非常に男性的な感覚かもしれませんが
権威を借りるのです。
自分の考えの裏付けとなる権威を使うことで
一気に説得力が増します。
もし妻が異なる意見を持っていて
「それは全く違う」
と全否定されたところで
否定されたのはその本であって
自分自身ではないわけですから
傷つくことはありません。
自分が傷つかないだけで
口論も一気にマイルドになります。
夫婦のコミュニケーションを改善する読書のコツ
ここまで本を読むことで
夫婦のコミュニケーションは改善する
と述べてきましたが、
読書をする際にもう一工夫すると
よりコミュニケーションが円滑になります。
同じ本を読むことで意識を共有
デートの定番の一つに映画があります。
なぜ定番化するのかといえば、
感動を共有できるから。
映画デートは見に行くことではなく
見た後にカフェしたりご飯を食べたりする方が
どちらかといえば重要です。
本も同じです。
同じ本を読めば内容について共有したくなります。
同じテーマで会話ができるため
夫婦のコミュニケーションが深まります。
「この本面白いよ」
とおススメするのも良いですし
「この本どうだった?」
と妻が読んでいた本を借りるのも良いですね。
「続きはこの本で」興味を誘う煽り文句
面白かったものや
美味しかったものって
人に薦めたくなりますよね。
でもウザすぎるのは厳禁。
どんなにいいものでも
あまりにしつこく勧誘されたら
見る気も起きなくなります。
僕はかつて映画『タイタニック』がそうでした。
当時付き合っていた彼女に
あまりにもしつこく「これいいよ、見てみて」
と誘われたため行く気を無くしました。
後日DVDを借りて見てみると
映画自体は実際めちゃくちゃ良かったですし
感動もしました。
ただ、モチベーションを上げるのに
しつこい勧誘はダメだということですね。
本をおススメする際には
さわりの部分を紹介したり
何が良かったか概要をちょこっと
話す程度にとどめるのが吉。
映画の予告版のように
いかに興味を引き出すか。
情報は最低限にとどめた方が
お互いにワクワクして読書に励めます。
おすすめの夫婦向けコミュニケーション本を紹介
夫婦で読書を始めるにあたって
おすすめの本を5冊紹介します。
本は好みもあると思いますので
お好きなものがあれば
そちらを優先してください。
ノーアイディアだよという方向けの
おススメ本になります。
夫婦でこれらの本について話し合うことで
夫婦関係が円滑になる、
または改善するものをセレクトしました。
嫌われる勇気
ご存知の方も多いと思います。
言わずと知れた大増刷されまくっているベストセラー。
以前このような記事も書きましたが
嫌われる勇気
を読めば夫婦関係が改善します。
断言します。
夫婦二人で読めればベストですが
自分だけが読んだとしても
関係性が確実に変わります。
『嫌われる勇気』は
哲学を専攻している大学教授と
学生との問答スタイルでストーリーが展開します。
物語調なので本が苦手な方でも
読みやすいのが特徴です。
続編の『幸せになる勇気』の方が
夫婦関係よくなりそうなタイトルですが
両方読んでみれば
『嫌われる勇気』の方がまず必要だった〜!
と思うでしょう。
夫婦で読むはじめの一冊には最適な本です。
言語化の魔力
様々な著書を出している精神科医・樺沢紫苑先生の著書です。
夫婦関係においても広義では「人間関係の悩み」になりますよね。
本書ではこうした様々な悩みについて
解決するための具体的な方法について書かれています。
今すぐ実践できることばかりですので
非常に有益です。
書店で並んでいるのを見ると
「厚くて読むのが大変そうだな」
と思うかもしれませんが、
パラパラとめくってみてください。
めちゃくちゃ読みやすい構成になっています。
イラストやスペースを取るために
厚くなってしまっただけなんです。
文章を読み込まなくても
直感的に言っていることがわかるようにデザインされているのは◎
神トーーク
コンサルタントの星渉さんの『神』シリーズの一冊。
個人的には『神メンタル』がバイブル!
と思うのですが、
今回はビジネスではなく夫婦関係寄りなので
『神トーーク』
をおススメさせていただきます。
本書は
人の心を動かすためにはどうしたら良いか
について具体的な方法を教えてくれる一冊です。
我々の目線では
「妻の心を動かすにはどうしたら良いか」
ですね。
正直、魔法のように一瞬で変わる方法はありません。
愚直に日々積み重ねる方法こそが最も有効ですと書かれています。
しかしですよ、
これが一方方向ではなく
夫婦双方向から心がけることができたら
どうなるでしょうか。
夫婦喧嘩の8割はコミュニケーション不足から発生する
と僕は思っております。
もし伝え方に気をつけることができたら
誤解や情報不足、言った言わないは減り
平和な家庭一直線です。
ライフシフト
こちらは世界的ベストセラー
リンダ・グラットン先生の名著です。
夫婦関係がどうかというよりも
人生のバイブルとなる一冊です。
リンダ先生はこれからの社会はどのように変わるのか
を本書で具体的に示しています。
例えば
寿命が伸びて人生100年時代になる
これまでは人生80年で
60歳を超えて第二の人生を歩むという
人生のロードマップが
100年時代になると一転します。
貯金や不動産といった有形資産よりも
友人や家族、思い出といった無形資産の方が
重要になってくると述べられています。
もうすでに結婚して夫婦でいるのですから
人生100年時代を共にどう生きるかについて
話し合うきっかけになるはずです。
僕はライフシフトを読んで
働き方、ライフスタイルを
改めて考えさせられました。
今の働き方に悩んでいる方にもおすすめです。
DIE WITH ZERO
直訳すると
「ゼロで死ね」
死ぬ前には資産ゼロにするのが良い
という本です。
この本だけで1記事書いてしまうほど
感動しました。
資産ゼロがテーマではありますが
これもライフシフト同様生き方の本です。
若い時はお金がないけど時間がある
働き盛りになるとお金はあるけど時間はない
引退期になるとお金も時間もあるけど健康がない
年をとってから経験できることには
限界がある。
例えば子どもとの時間は
自分が年をとるのと同じく
子どもも年をとるので
幼い子どもとの思い出は
後からは叶えられないもの。
お前ら何のために金稼いでんのよ?
冥土にゃ金は持っていけないぜ。
という話です。
僕はこの本を読んで仕事を辞める決意をしました。
今しかできないことをするんだ!
と決めてブログを書いています。
まとめ
夫婦のコミュニケーションを活性化したいなら
本を読みましょう!
夫婦で読むようになったらさらに効果大。
何読んだらいいかわからないよって方は
まずはおすすめの本をポチッとしてください。
何も最初に自分が読まなくたっていいんですよ。
「これプレゼント」
と言って妻に渡してみたらどうでしょう。
そして後日
「どうだった?」
と聞いてみたらいいんです。
もうそれだけでコミュニケーション成立ですね。
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